三浦総領事(大使)着任挨拶

令和6年12月12日
 三浦大使 右向き 半身
着任のご挨拶
 
 この度、在香港日本国総領事館の総領事(大使)を拝命いたしました三浦潤と申します。私は1992年に外務省入省後、在外ではこれまでにモスクワ、ニューヨーク(国連代表部)で勤務した他、香港とも関係の深い英国で政務公使として3年近く勤務していました。香港を含むアジアでの在外勤務は初めてであり、これから多くのことを学んでいきたいと考えておりますところ、皆様より御指導・御鞭撻を賜れれば幸いです。
 
   在香港日本国総領事館には、約150年(1873年(明治6年)開館)の歴史があり、また香港・マカオには2万人を超える邦人の方々がいらっしゃると承知しております。日本にとって緊密な経済関係及び人的交流を有する極めて重要なパートナーである香港の地で、総領事として勤務させていただくことを大変光栄に感じています。
 
   マカオでは今月、新しい行政長官が就任されると承知しております。可能な限りマカオに伺い、マカオを理解し、多くの方々と交流を重ねたいと思っております。
 
   日本総領事として、私の最重要の任務の1つは領事業務、特に香港及びマカオに滞在している日本人の皆様の安全を確保することです。邦人の皆様に安心して当地での生活をお過ごしいただけるよう、正確な情報の発信を含め、館員一同全力を尽くす所存です。
 
   また、総領事館として日系企業の皆様が適切な環境下でビジネスを行えるよう、皆様と連絡を密にしつつ、香港日本人商工会議所やJETRO香港と連携して、香港政府やマカオ政府に対して働きかけ等を行っていくなど、微力ながら尽力していきたいと思います。
   昨今、香港と日本の地方空港を結ぶ直行便が増えており、日本の各地方と香港の繋がりはますます強くなっております。香港及びマカオの皆様に日本の各地方の魅力をもっと知ってもらい、実際に足を運んでもらえるように、地方自治体の取り組みも積極的に支援してまいります。
 
   日本理解を深める上で文化交流は重要な役割を果たすものと認識しておりますが、大変ありがたいことに香港には多くの日本文化に関する活動を行っている方々がいらっしゃると伺っています。こうした方々と協力しつつ、より多くの方に日本文化のすばらしさを伝えていければと思います。
 
   総領事館の仕事は人と人とをつなぐ橋渡しとなることであり、当地の政府関係機関や自治体、各種団体・企業等と連携を深めながら、オールジャパンのプラットフォームとして、日港関係、日澳関係の発展のために努力してまいります。
  
 明2025年はいよいよ大阪・関西万博が開幕する年です。今後、日本と香港・マカオ間の往来が更に活発化し、日本と両地域の関係強化につながるよう、様々な分野において活動されている皆様を御支援させていただく所存です。御意見やご要望等ございましたら、いつでもお気軽に当館へご連絡いただきますようお願い申し上げます。
 
   在任中、一人でも多くの皆様にお会いできることを楽しみにしていますので、これからどうぞ宜しくお願いいたします。
 
              令和6年12月
                     在香港日本国総領事館 総領事
              大使 三浦 潤