新年のご挨拶

令和6年1月4日
新年のご挨拶
 
 香港及びマカオにお住まいの邦人の皆様へ
 
 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 
 まずは、この度の能登半島地震により、亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 香港に着任し3度目の新年を迎えることができました。昨年は香港及びマカオの入境規制が撤廃され、香港及びマカオでご活躍されている多くの邦人の方々と直接お会いし、お話を伺う機会に恵まれました。本年も引き続き多くの皆様との交流を深めると共に、これからも開かれた総領事館を目指し、皆様の香港、マカオでの活動のお手伝いができればと考えておりますので、お気づきの点、ご要望等がございましたら、いつでもお気軽にご連絡いただきますようお願い申し上げます。
 
 特に、香港及びマカオに滞在している皆様の安全に関する業務、戸籍・旅券・各証明書等の手続業務、更には日本人学校の支援等の領事業務を「一丁目一番地」として、様々な分野で支援できるよう努力して参りたいと思います。香港及びマカオの地域に住んでいる邦人の皆様に安全かつ安心な海外生活をお過ごしいただくため、領事メールや当館ホームページにおいて、安全に関する注意喚起及び情報発信を本年も引き続き実施させていただきます。また、昨年は領事事務のオンライン化が進み、パスポート及び各種証明のオンライン申請並びに手数料のオンライン納付の運用が開始されましたので、是非ご利用ください。
 
 また、日系企業が香港とマカオで適切な環境下でビジネスを行えるよう、日系企業の要望を踏まえ、総領事館として香港日本人商工会やJETRO香港等と連携しつつ、引き続き、香港政府やマカオ政府に対してしっかりと働きかけ等を行っていきます。
 
 特に、昨年8月、香港政府及びマカオ政府がALPS(アルプス)処理水の海洋放出に伴い日本食品への輸入規制を強化した際は、自分が香港の李家超行政長官を往訪し、日本政府として極めて遺憾である旨表明し、当該規制措置の即時撤廃を強く求めており、また、マカオ政府に対しても同様の対応を行っていますが、他方で現在、日本食レストランの売り上げが著しく落ちているとの話も聞いており、関係者の皆様が直面しておられる厳しい苦境に非常に胸を痛めています。香港政府及びマカオ政府に対しては、引き続き日本産食品の安全性について説明し、タイムリーに高い透明性をもって情報を提供し、輸入規制の即時撤廃を強く求めるとともに、香港やマカオの人々には、安心・安全な品質の高い日本産食品を楽しんで頂くべく分かりやすい情報を提供していきます。
 
 さらに、香港で行われる各地方自治体のPRイベント等への積極的な参加や、香港を訪問する自治体との活発な意見交換を通じて、各自治体の特産品の輸出促進や観光客誘致などを支援しており、本年も各自治体の豊富な魅力を香港の皆様に広く知っていただけるよう、当館としても自治体支援に一層取り組んでいきます。
 
 加えて、香港やマカオに住んでいるすべての皆様に日本を正しく理解していただき、今以上に日本に対し、親しみをもっていただくための広報文化活動等も行っております。そのひとつとして、当館は、様々なコミュニティと協力し、ここ香港において安心して楽しく仕事、学習、生活をしている我々として、日本の文化やモノ・サービスを積極的に受け入れてくれる香港の人々への感謝を示すとともに、香港の人々に対し日本の魅力をもっと知り、楽しむ機会を提供する「日本秋祭in香港 - 魅力再発見 - 」に実行委員会の一員として、取組んでおります。昨年は、過去2番目に多い160件近いイベントを多くの方々に楽しんでいただけました。特にビクトリア公園で催された「踊ろう!秋祭」には自分も参加し、一緒に踊らせていただきました。各イベントの主催者及び参加いただいた方々に心から御礼申し上げます。本年も総領事館として皆様と一緒に盛り上げていきたいと思います。
 
 いずれにせよ、香港及びマカオは日本にとって極めて重要なパートナーであり、当館としても、香港及びマカオでご活躍されている皆様と協力させていただきながら、オールジャパンで日本と両地域の交流をさらに深めて参りたいと思います。
 
 最後に、皆様のご健康とご多幸を心から祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
 
 
令和6年1月
在香港日本国総領事館 総領事
大使 岡田健一