和田大使兼総領事新年挨拶

令和3年1月5日
和田大使
新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。

 新年に際して、皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

 2020年は、新型コロナウィルスにより世界中が大きな影響を受けた年となりました。感染症の継続、そして人の往来が制限されたことなどにより、香港・マカオの在留邦人・日系企業の皆様におかれては、大変なご苦労をされたこととお察しいたします。心からお見舞い申し上げるとともに、こうした困難な状況下でも、様々な課題に立ち向かい、前向きに取り組んでおられることに敬意を表したいと思います。

 2021年も、しばらくは厳しい状況が続くものと予想されます。感染防止と経済の維持発展をどう確保するかは、どの国、地域にとっても重要で難しい課題であり、在留邦人・企業の皆様もご不安が多いことと思います。日本領事館としては、皆様のご不安やご不便を少しでも解消すべく、できる限りの努力を続けていく所存です。お気づきの点やご意見、ご要望等がありましたら、いつでもお気軽にご連絡、ご相談いただければ幸甚です。

 新型コロナウィルスは、我々に多くの新たな「気づき」を与えてくれました。職場や家庭における日々の働き方、生き方について、さらには我々人間社会のあり方についても、これまで当然と思っていたことを考え直し、見つめ直す機会を与えてくれたとも言えます。小さな例ですが、皆様方のご支援のもと、5回目の開催に至った「日本秋祭in香港」も、オンライン形式での事業の実施を積極的に導入することで、世界の様々な地域の方や、これまで現場に参加いただけなかった人達の新たな参加を得ることもできました。「損して得(徳)取れ」とも言いますが、我々は、この貴重な経験を糧として、新しい様式を生活や社会に取り入れていくことが必要ではないかと思います。

 2021年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定され、また、香港・マカオの方々から大きな支援を頂いた東日本大震災から10年を迎えます。
新しい一年にあたり、新型コロナウィルスの感染が一日も早く収束することを心から願うとともに、人の往来の再開等を見据え、日本と香港・マカオ間のビジネスや観光、文化交流等、様々な活動をより一層推し進めていけるよう、総領事館としても最大限の努力をして参ります。皆様方のご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 THINK POSITIVE, TEST NEGATIVE !!
令和3年1月
  在香港日本国総領事館
大使 兼 総領事
  和田 充広