離任のご挨拶

 

離任のご挨拶


 
 私はこのたび10月1日に発令を頂戴し,11月中旬に約3年と1ヶ月の任期を終え,離任することとなりました。その間,皆様より多大なるご支援とご協力を賜りましたことに対し,心より御礼申し上げます。
 
 当地での勤務を通じ,日本と香港及びマカオとの間で,貿易・投資・観光・教育・文化等多岐にわたって,交流と協力をより一層発展・深化させるべく尽力して参りました。一例を挙げれば,香港への感謝を示すとともに,香港の人々に対し,日本の魅力をもっと知り,楽しむ機会を提供することを趣旨とする「日本秋祭 in 香港 - 魅力再発見」を,地元の皆様のご協力を仰ぎつつ立ち上げました。昨年延べ43万人以上を動員した「秋祭」は今年で3回目を迎え,年々その規模を拡大しています。
 今年3月には,河野外務大臣が,1997年の香港特別行政区成立以来,国際会議出席や乗り継ぎの機会等を除いては,日本の外務大臣としてはじめて香港を公式訪問しました。またキャリー・ラム行政長官は,10月末から香港の行政長官として9年ぶりとなる日本公式訪問を行う予定です。このようなハイレベルをはじめとする往来や様々な交流イベント等を通じて,任期中に日本・香港間の関係が大きく進展したことを大変うれしく思います。

 

 香港からは,昨年一年間で220万人を越える人々が日本各地を訪れました。また,香港は,昨年まで13年間連続して,日本産農水産物の最大の輸出先となっております。この数字が,人口約740万人,面積にして東京の約半分ほどの地域で実現したものであることに思いを巡らすとき,日本・香港関係の緊密さに改めて驚かされます。

 また,マカオに関しても日本の対マカオ貿易額は2000年以降毎年平均10%増,また昨年のマカオから日本への旅行者数が前年比約30%増となる等,経済・人的交流の両面で関係が拡大しており,さらに,日本でのIR法の成立により,IRに関する人材育成等、日本・マカオ間での協力が今後より密になっていくことが期待されます。

 9月には,広州・深圳・香港高速鉄道が開通し,さらに近く香港・珠海・マカオ大橋の開通も見込まれています。今後「粤港澳大湾区プロジェクト」の本格的な始動により,人の往来や物流がさらに活発化してビジネス機会が増大し,日本経済にとって香港,マカオの重要性がより一層増すことが予想されます。  

 

 
 香港・マカオとは青少年交流も盛んです。青少年交流事業「JENESYS」を通じ,これまで香港・マカオの高校生730人が訪日し,ホームステイや高校訪問を行い,友好と相互理解が深まりました。  

 

 
 このように経済・文化等様々な分野における日本の大切なパートナーである香港・マカオとのさらなる関係強化は,極めて重要であると考えます。今後とも,私の後任たる新総領事をはじめ,当館の館員職員一同,最大限努力して参りますので,皆様からの変わらぬ御支援と御協力を賜ることができましたら幸いです。  
   

 皆様,大変お世話になりました。改めまして心より感謝を申し上げます。皆様の御多幸を心よりお祈りいたします。

 
   
 

平成30年10月吉日

     在香港日本国総領事館
 

大使 兼 総領事

        松田 邦紀