【重ねての注意喚起】電話詐欺について

令和4年5月30日

【重ねての注意喚起】電話詐欺について
 

 日系企業を狙った電話での詐欺事件が2021年4月から複数件発生しているとして当館から累次にわたり注意喚起を行っておりました。しかし、その後も同様の手口による詐欺事件が続いており、被害が生じたとの事例もあることから、改めて詐欺事件の手口と被害防止に向けた取り組み等を周知しますので、より一層ご注意いただきますようお願いいたします。また、同様の事案が発生しましたら、当館及び本社の担当部署にお知らせいただきますようお願いします。
 
1 電話詐欺のよくある手口
・日本本社の社長を名乗る人物より電話有り。
・日本本社の電話番号が着信番号として表示されることがある。
・日本語が流暢であるため、電話している人物は日本人と思われる。
・駐在事務所の経理財務責任者が狙われている。
・電話の内容は「M&A交渉のため指定の弁護士と連絡をとって、必要額を指定口座に振り込んで欲しい」というもの。
・極秘事案のため、本社への確認のための電話・メールは一切止めて欲しいという釘刺し有り。
 
2 被害防止に向けた取り組み
・電話で口座振込の指示を受けたら、先ず第三者(社内の担当者、当館、香港警察の詐欺相談ホットライン(連絡先等は下記5参照)など)に相談する。
・自らが把握している連絡先を基にして、電話をかけてきた人物本人又は担当部署に連絡し、事実を確認する(着信番号には架電しない)
・社員(現地職員を含む)に対して上記電話詐欺の手口等を周知させ、防犯意識を高める。
 
3 電話詐欺の事案例
(1)事案1
 日本本社の社長を名乗る人物から同社香港支店経理担当に連絡があったもの。対応者は、本社社長と面識があり,電話をかけてきた人物の声と本社社長の声が違ったこと,また,M&Aを香港支店の資金のみで進めるとの内容に違和感を感じたことから,詐欺であることが発覚した。
(2)事案2
 日本本社の社長を名乗る人物から同社香港支店財務担当宛てに連絡があったもの。本社社長を名乗る人物の声及びイントネーションが本物の社長のものと違ったため、詐欺電話ではないかと相手に応答したところ切電となった。電話してきた人物の声は、関西弁及び英語のイントネーションが混じっていたとのこと。
 
4 発生状況(当館把握分)
  2021年4月~6月: 4件
  2021年7月~9月:2件
  2021年10月~12月:4件
  2022年1月~3月:2件
  2022年4月~:2件
 
5 香港警察の詐欺相談ホットライン
  電話番号:18222(緊急の場合:999)
  24時間対応(英語、広東語、普通語対応)
  ADDC(Anti-Deception Coordination Centre)ホームページ(最新の詐欺手口等が紹介されています):https://www.adcc.gov.hk/en-hk/alerts.html 

 6 過去の当館からの注意喚起の内容
  【再々注意喚起】電話詐欺について
  https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/scam_call_reminder.html 
  【再注意喚起】電話詐欺について  
  https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00592.html 
  電話詐欺に関する注意喚起
  https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00437.html